人気記事

© 食べる政治 All rights reserved.

top

20152/2

【ミカクをミガク。track.01】 「おいしい」ってなんだっけ?

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0

「美味しい」と入れてグーグル検索すると、何件の候補が出るかご存知でしょうか。

約8,000万件です。

では、「本当に美味しい」と入れた場合はどうでしょう。

2,000万件です。

「本当に本当に美味しい」だと?

300万件にまで絞り込まれます。

しかし、「本当に本当に本当に美味しい」と入れると、結果は1,000万件にリバウンドしまして(笑)、「誇張表現は2回が限度」なのだと勉強になりました。

ところで、「美味しい」ってなんでしょうね。

 

ラッパー/DJが書いてます!

はじめまして。
訳のわからない文章から始めてしまいすみません(笑)。
ラッパー/DJ兼文筆家のコボリアキラ(@kobori_akira)です。
(※ちなみに、トップの写真は5年前の宣材です。もうあんなに若々しくない…)

1989年東京生まれ。
仕事をする傍らで、ヒップホップをやったり、J-POPのDJをしたり、ブログを書いたりしています。
そしてこのたび、「味覚」をテーマに、《食べる政治》さんで連載を書かせていただくことになりました。
「ラッパーが、なんで食に関する記事を書いてるの?」とお思いの《食べる政治》ファンの皆様。
画面を閉じずに、もう少しお付き合いください(笑)。

このエントリでは、これから始める連載の目的や背景を説明したいと思います。
先に結論をコピペしますと、

《味覚言語》を引き出しにたくさん入れる。

これが本連載のテーマです。

 

「味わう」って難しい

私たちは、日々の暮らしの中で、当然ながら毎日なにかしら「食べる」ことを行います。
その中では当然、「食べる」にとどまらず、「味わう」こともあるでしょう。

この料理はどのような味わいか。
歯触りや舌触りはどうか。
噛んだときに食材からどんな味が滲み出てきたか。
口から鼻に抜ける香りはどうか。
甘味・塩味・酸味・苦味・旨味はそれぞれどれほど強い/弱いか…などなど。

これぐらいしか例が出てこない時点でもう落第点かもしれませんが(笑)、いざ真剣「味わう」ことを試すと、とてつもない種類の分析をする必要があることに気づきます。
photo_01

 

世の中は「おいしい」であふれている

一方で、いま私たちが食べている料理を振り返ると、どれも「おいしい」ものだということに、あらためて驚きませんか。
吉野家の牛丼の美味いこと!
マクドナルドのチキンナゲットだって異物は入っているが決して食べられなくない、気がします。
いわば、私たちは「おいしい」世界で暮らしている、と言ってもよいでしょう(糸井重里みたいになりました笑)。

でも、その「おいしい」、私たちはしっかりと享受できているのでしょうか。

なるほど、食べログで高得点を叩き出している店の看板メニューは当然ながらおいしいでしょう。
しかし、ただ「おいしい」の一言に回収されてしまうと、それは単なる「おいしい」で終わってしまうことがあります。
むしろ、それは本当に「おいしい」ものだったのでしょうか。何がおいしかったのでしょうか。

 

自分なりの《味覚言語》を見つける/取り戻す

「おいしい」という言葉は使いやすい一方、発言者の主体性が失われていく(=自分が本当にそう思っているかどうかは関係なくなっていく)ことがあります。
テレビ番組で、どこぞのアイドルが「肉汁がすごいー! やわらかいー! すぐ消えちゃう!」と言ったところで、あなたの食欲は刺激されるでしょうか。

これ、実は音楽でも似たような構造がありまして、「あの曲はヤバい! この曲もヤバい! みんなヤバい!」みたいな、印象でしか語れないことってよくありませんか?
これが、もし多少なりとも音楽的な知識をインプットしていれば、「ボーカルの音量が比較的抑え目でいい」とか「この箇所のコード進行は素晴らしい」とか「ドラムのタイトさが、この曲の特徴だな」とか、色々語れるようになってくるわけです。
そして重要なのは、これらの言葉はある程度意識して体験しないと溜まっていきません。

というわけで、この連載のテーマが明確になってきました。
それはつまり、「自身の味覚と向き合い、できるかぎり言語化することを目指して、自分なりの《味覚言語》を見つける。または取り戻す」ということです。

ひらたく言えば…

「“おいしい”とか“やわらかい”以外の表現が言えるようになりたい!」

ってことです。

ラッパーですし、ボキャブラリ増やさないとね!

えー、やっとテーマを説明できました(笑)。
photo_02

 

簡単な実験を通して、味覚を鍛えてみる!

というわけで、以降より、「味覚を鍛える」ひいては「《味覚言語》を引き出しにたくさん入れる」ことを目指して、いろいろと実験をしてみたいと思います。
できるかぎり、誰でも簡単にできるようなことで味覚を鍛えてみたいと思います。

しかし意外ですが、「味覚を鍛える」ための本って、日本にはほとんど無いんです(笑)。
というわけで、まずはフランスの小学校で行われている食育の実践方法を紹介した『味覚の授業』(合同出版、2007年)をテキストにしてスタートしてみたいと思います。
photo_03
(「日本味覚協会」会長の内坂芳美さん著。そんな協会あるのか! 最近は「味覚の一週間」というイベントをやられています)」

以降、具体的には、

・4つ(5つ)の“味の要素”を確認する
・それぞれの“要素”の濃さを比較してみる

と進めていきたいと思います。

ってなわけで! 26歳ボンクラ男子と一緒に、味覚を鍛えてみませんか?

 

【本日のサンプリング】
決して譲れないぜ この“味覚” 何者にも媚びず己を磨く
(Rhymester – B-BOYイズム)

kobori

【著者のブログはこちら】

※この記事は個人の見解であり、所属する企業や団体の公式見解ではありません

【食べる政治第8号】
水産資源+サメの粕漬け

ハラル号アイ・キャッチ about_taberuseiji
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

スクリーンショット 2015-11-18 14.07.48

201511/18

「目の前にある料理から政治を考える」イベントを行いました

昨日は、「日本を元気にする会」に所属されております、山田太郎参議院議員の国政報告会に呼んでいただきました。 山田太郎議員は、農林水産委員会…

unnamed-2

201511/5

ノドグロと日本酒で日本の観光を考える

先日仕事で金沢へ伺う機会がありました。 仕事の合間に市内を観光し、旬のノドグロを金沢の日本酒でいただきました。 ・・・! うまい!日…

1

201510/31

TPPで安くなる食材で作るオフ会の鍋、美味しくいただきながら関税撤廃に賛成・反対!?

先日、選挙ドットコムのオフィスにお伺いし、他のライターのみなさんと一緒に鍋パーティーをしてきました。 普段ネット上でしか交流していない…

teberu-web-hiramesan_016

20157/24

【食べるひと、作るひと】 「食べ物は“人”と同じ存在だと思います。」平井 萌さん【後編】

人はなぜ、食べるのか。
そしてなぜ、食べるものをつくるのか……。あまりに単純で、あらためて問うことすらためらうこの疑問。
でもじつは、その答…

s_title

20157/17

【ミカクをミガク。track.03】塩のことは塩屋に聞け

こんにちは、コボリアキラ(@ kobori_akira )です。久しぶりの更新になってしまいました。 これまで、壮大な前書きを書かせていた…

ページ上部へ戻る