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食べるときには要注意!!オレンジについている「イマザリル」とは

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「イマザリル」という言葉を聞いたことがありますか?
あまり聞きなれない言葉ですが、実は皆さんの生活の身近なところにあるんです。

「イマザリル」のシールはスーパーで売っている海外産オレンジに貼ってあることが多く、
知らず知らずのうちに皆さんも手にしているかもしれません。

今回はそんな「イマザリル」について、ご紹介しましょう!

 

そもそも「イマザリル」って?

「イマザリル」とは、農薬の1種です。

収穫後のかんきつ類に対して、カビを防ぐために使われおり、
大量に摂取すると肝臓や腎臓に害が出るといわれています。

「イマザリル」のような、収穫後に使われる農薬は、
「ポストハーベスト農薬」
といいます。

日本においてポストハーベスト農薬は、禁止されています。
禁止の理由としては次のようなものがあげられます。

  • ポストハーベスト農薬は、畑で使われる通常の農薬の100~数100倍の濃度であること。
  • 果物の表皮から中の果実にまで浸透する危険性があること。

【参考:「ポストハーベスト問題について考えよう、知ろう!」アグリシステム株式会社

 

農薬なのに、口に入る物扱い?

日本での使用が禁止されているにも関わらず海外から輸入されているのは、なぜでしょうか。

それは、「食品添加物」として輸入されているからです。
食品添加物とは、例えばキシリトールなどの甘味料やバニラエッセンスなどの香料、着色料や保存料など。
つまり、食品に加えられて、皆さんの口に入る物です。

かつてアメリカから輸入していたかんきつ類には、日本で使用禁止の農薬が使われていました。
そこで日本政府が1990年代に、ポストハーベスト農薬を「食品添加物」扱いして輸入を可能にした歴史があります。

 

低いかんきつ類の自給率

スーパーに並んでいるアメリカ産のオレンジには、「イマザリル」のシールが貼られています。

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それでは実際には、日本はどれくらいかんきつ類を輸入をしているのでしょうか?

2014年度の貿易統計によると、オレンジは7万1800トンを輸入しています。
そのうち、アメリカから約4万トン、オーストラリアから2万6300トンを輸入しています。
グレープフルーツやレモンでも、アメリカ産がひときわ多いです。

日本のかんきつ類の自給率は低いです。
自給率は、オレンジが約5%、レモンが約13%、グレープフルーツはほぼゼロと言われています。
自給できないぶんは、輸入に頼らざるを得ないのです。

 

私たちの生活に忍びよるイマザリル

輸入された果物に対しては、カビを防ぐ目的だった農薬が多量に残っていないか、検査が行われています。
東京にある検疫所では、基準値(5ppm)を越える農薬が見つかったことはありません。

2012年度の検査では、検出されたイマザリルの平均値は1.70ppmでした。
1ppmというのは、1キログラムに0.001グラムの値です。

しかし、大阪にある検疫所では、2011年6月に、アメリカ産のオレンジから基準値を越えるイマザリル(5.4ppm)が検出されたことがありました。
輸入された17.5トンのオレンジは、国内に通関してしまいました。

【参考:「米国産生鮮オレンジの回収等について(依頼)」厚生労働省

2013年6月には、南アフリカ産のグレープフルーツから基準値を越えるイマザリル(7.7ppm)が検出されたこともありました。

【参考:「【回収終了】南ア産グレープフルーツから基準値越えるイマザリル」エキサイトニュース

多くの海外産のかんきつ類に頼らざるを得ない中では微々たる量かもしれませんが、
基準値を越えるものが輸入されている、という現実があります。

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問われる食への安全意識

いかがだったでしょうか?
身体に有害な可能性もある、「イマザリル」は意外と身近なところに存在します。
いくら「科学的に安全」と言われても、気になる人はいるのではないでしょうか。

イマザリルに対しては、
オレンジを食べる前には水につけてから洗い流す
オレンジの皮を食べるのを避ける
国産や農薬不使用の物を選ぶ
といったことで対処できます。

『食べる政治』6月号では、他にも輸入食品や遺伝子組み換え作物など、
食の安全に関わることを紹介しています。

ぜひ『食べる政治』を通じて、普段口にしている食べ物について
考えを膨らましてみてはいかがでしょうか。

nakashima
※この記事は個人の見解であり、所属する企業や団体の公式見解ではありません。

【食べる政治第8号】
水産資源+サメの粕漬け

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