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201410/13

猟師って何してるか知ってる? 現役猟師のマンガレポ『山賊ダイアリー』が必見!

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「ジビエ」

それはフランス語で野生の鳥獣の肉を指す言葉。

彼らは野生であるがゆえ、畑を荒らしたり、人を襲ったりすることもある。

上記のような鳥獣被害の防止を使命の1つとして、彼らを殺生する生業(なりわい)がある。

 

それが「猟師」だ。

 

都会に住む私たちからすると謎の多い職業だが、なんと現役猟師がその日常をマンガ化している作品があるのだ。

それがこちら『山賊ダイアリー』。

 

主人公は新米猟師である著者自身。東京に居住してマンガ家として活動していた。2009年、岡山に帰郷した後に狩猟免許を取得し、兼業猟師としての生活をスタートさせる。

シカやカモ、時にはカラス、はたまた聞いたことのない名前の動物を、銃やトラップを駆使して仕留め、さばき、そして食す。

このマンガの魅力は「仕留めてから食すまでの描写の繊細さ」に凝縮されている。血抜きや解体のディテールを絵で忠実に表現することは、猟師でありマンガ家でもある著者にしかできない芸当だろう。読んでいるだけで、解体の現場に立ち会っているかのような臨場感を味わえる。

 

私がこの作品で最も引きつけられたのは、主人公の「食べることへの執念」だ。

たとえば、作中に主人公がカラスを食べるエピソードがある。私たちの生活圏内にも数多くいる、あのカラスである。ほかの猟師は、カラスなんて食べたがらない。

しかし、主人公はなんとかしてカラスをおいしく食すため、焼き鳥風にアレンジするなどさまざまな努力を重ねる。

別の話では、カピパラのような愛くるしい見た目をした「ヌートリア」という害獣をハントするシーンがある。一緒に猟をした友人は、あまりの可愛さにヌートリアを逃がしてしまうのだが…主人公は容赦なくそれを仕留め、ためらいもなくさばいて食すのだ。

「命を奪うことの責任」を重く受け止めている著者だからこそ、ここまで刻銘に「仕留めて食すまでの過程」が描かれているのだろう。私たちが普段当たり前にしている「食べる≒命をいただく」という行為に、もっと感謝の意識を持たなければならないな…と、この作品は私に大切な気づきを与えてくれた。

 

淡々とした展開ながら、読む者の動物的な本能を刺激してくれる『山賊ダイアリー』。

未知なる世界をのぞいてみたい貴方に、ぜひオススメしたい1冊だ。

『食べる政治』11月号では「農業被害がわかるジビエ特集」を組んでいる。
フレンチシェフがアレンジしたジビエのハンバーグステーキやシチューなどをお送りするので、この機会にぜひ試して頂きたい。
http://taberuseiji.com/products

 

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※この記事は個人の見解であり、所属する企業や団体の公式見解ではありません

【食べる政治第8号】
水産資源+サメの粕漬け

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